⚜️【力加減「もっと強く」はNGの理由】
ボディケア(クイックマッサージ等)を受けた時に『痛み』を効き目のバロメーターにする方がいらっしゃいます。
ですが、本来『痛み』というのは正常ではない状態を知らせる危険なサインです。そのため脳が痛みを感知すると、筋肉が収縮しそれに対抗しようとします。
これでは、いくらやってもほぐすことはできません。
さらに、痛みの感覚というのは、繰り返すうちにどんどん鈍化してしまうので、強い力を入れられても満足できなくなってしまうのです。
また、強い力で揉み解したり押し込んだりすると、筋肉やその周辺の神経が傷ついてしまい、かえってコリを強くしてしまったり、揉み返しと言われている筋肉痛のようになってしまいます。
サロンによっては、お客さまのご要望に応えるという意味だとは思いますが「もっと強く」と言ったら、「それくらいで」と言うまで強く強くしてくれる所もあるようですが、私は本当にお客さまのお身体のことを考えているならば、そして正しい知識があるならばそれはしないのではないかな、と思います。その場ではお客さまもスッキリした感じはするかもしれませんし「それでも良いから!」なんて方も以前勤めていたサロンのお客さまでいらっしゃいましたが、お客さまの後々のことを考えたら私はしたくないですし、それをご説明して納得していただけるようにしています。
それって本当の意味でご自身の身体のケアになっていません。むしろわざわざ時間とお金をかけて傷めています🌀
強くしないことが、疲れるからやりたくないとか、手を抜いているという訳ではないのです。セラピストは手や指に力を入れている訳ではありません。正しい姿勢と体重の乗せ方で力加減をコントロールしています。
まずお客さまのお身体を触ってその方のその日の状態に合わせて施術します。「力加減いかがですか?」とお伺いするのは、痛みなどの刺激を感じやすい日だったり弱めがお好みの方もいらっしゃいますし、私自身100%完璧な力加減で出来るとは思っていません。そしてコミュニケーションとしてのお声がけする意味もあります。その時にもし「もっと強く」と言われた場合、多少強めにしながら、ご説明させていただいています。
背中や肩など大きな筋肉と違い、特に首には、大事な神経がたくさん通っているので強くするのは大変危険です!!
残念なことに、このような知識が無く、正しい力の入れ方もきちんと理解しておらず「もっと強く」と言った時に、力任せに手や指に力を入れて施術するセラピストに当たることもあるかもしれません。それはとても危険なことだと思います。
それでもご自身のお好みの力加減で施術してくれるサロンの方が良い、お客さまファーストだ、と思いますか?
強めがお好みの方でも「もっと強く」という言葉からは卒業したほうがいいと私は思います☺️
そして箇所によって、ここは痛気持ち良いを通り越してるなと感じたら、我慢したり、この方が効くのかもしれない、とか思わずに、すぐにためらわずお声がけくださいね。
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